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すやまたくじの言いたい放題

アニメ・漫画・エンタメがテーマの動画付きブログ

不平等との戦い方を教えてくれる邪道系格闘漫画『喧嘩稼業』

漫画コラム 漫画コラム-マンガ感想レビュー

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2016年もっとも面白かったマンガが喧嘩稼業のすやまたくじです。
今回はそんな喧嘩稼業の感想レビューを。

喧嘩稼業とは?

喧嘩稼業とは、ルールなし、喧嘩で戦ったときに最強の格闘技を決めるがテーマ作品。

プロレス・ボクシング・柔道など一般的な格闘技の陽側、軍隊格闘・古武術・喧嘩師などの一般的ではない格闘技の陰側。

この陰と陽を混ぜたノールール・ワンデイの陰陽トーナメントで最強を決めようということ。

ちなみに、この喧嘩稼業は第二部で陰陽トーナメントが開催されるまでの第1部が『喧嘩商売』として刊行中です。

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なんでもアリの邪道格闘漫画

陰と陽を混ぜるといった時点で勘付いている人もいると思いますが、この喧嘩稼業(もちろん喧嘩商売)は王道的な格闘マンガではありません。

特に喧嘩商売のときは喧嘩で戦うことも多く、さらに正式な試合でもルール無用、もしくはそれに近い状態で戦うことがほとんど。

格闘家によっては卑怯と言われるようなこともバンバン仕掛けてきます。

が、そこが王道とは違うおもしろさがあるのですよね~。

 

主人公が一番卑怯

そんな卑怯な悪役と主人公は正々堂々と戦う!・・・なんてことはありません。
というより、主人公の佐藤十兵衛が全登場人物の中でも一番卑怯ですね。

しかも、厄介なことにただ卑怯なだけでなくIQも高い策略家。

他の作品の悪役キャラがよくあるその場その場の卑怯な攻撃だけでなく、時間をかけてじっくりとハメるというパターンも使いこなすからやらしい。

嘘をつくのは当たり前、自分の手を汚さずに敵同士を潰し合わせる、泣き真似で命乞いして油断させる・金的や指折り・試合開始前の不意打ちなどなど。

ルール無用の喧嘩のときはもちろん、最低限のルールがある公式戦でも反則負けにならないようにこういった攻撃を仕掛けてくる。

まさに卑怯の王様!

同じく卑怯なことを平気で行う悪役キャラから、『こんな卑怯なヤツ初めてだぜ』と言われるほど。

それに対して『そんなに褒められると照れるんだけど』と返すと性格。

こんな主人公みたことないっ!?

 

実は佐藤十兵衛は卑怯ではなかった

上でさんざん卑怯だと言ってきましたが、実は佐藤十兵衛は卑怯ではなかった。
少なくとも本人はそう思っているようで。

というのも、喧嘩稼業の作中でこんなことを言っていたから。

初めから存在しない平等を求めてどうする。不平等ならそれを利用しなくてどうする

陰陽トーナメントに参加している格闘家は佐藤十兵衛より全員が実力も才能もある選手ばかり。

そんな相手にまともに立ち向かっても勝てるはずもありません。
正々堂々というのなら、実力も才能も違うのに同じ条件で戦うのはおかしい。

実力も才能も違う者同士を同じ条件で戦わせる。
平等に見えて実は不平等じゃないか!と、十兵衛は言いたいのかもしれません。

 

世の中には平等に見えて不平等なことはたくさんある

格闘技の世界だけでなく、世の中には一見平等に見えて実は不平等なことはたくさんあります。

それでも正々堂々と立ち向かうことが美しい・・・こんなものは力がある強者の勝手な理屈!

弱者はまともに立ち向かっても勝てない。
勝つためにはそういった倫理観を打ち破り、工夫する必要がある。

まさに不平等ならそれを利用しなくてどうするですね。
勝つためには不平等は嘆いている暇なんてないのです。

とまあ、今回の『喧嘩稼業』の感想レビューはこんな感じです。

ではではまた。