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ゴールデンカムイ:冒険バトル・歴史ロマン・狩猟グルメ・アイヌ文化・笑いの宝石箱

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この作品は読めば読むほど広がる多彩感にハマったすやまたくじです。
今回はそんな多ジャンル漫画『ゴールデンカムイ』の感想レビュー評価・考察を。

ゴールデンカムイとは?

  • ジャンル:歴史(明治)、冒険バトル、グルメ、アイヌ文化
  • 作者:野田サトル
  • 掲載誌:集英社『週刊ヤングジャンプ』
  • 連載期間:2014年~
  • テレビアニメ:2018年・全12話、10月から2期予定

黄金争奪戦を軸とした歴史ロマン。

日露戦争(1904年・明治37年)後の明治時代が舞台。

惚れた女のために一攫千金を夢見る元帝国軍人:杉元佐一(すぎもとさいち)は北海道の地に来ていた。

しかし、砂金によるゴールドラッシュも今や昔の話。

そんな時に金塊の話を耳にする。

最初は信じていなかったがある出来事によりそれが真実だと知る。

たしかな確証を得た杉元はアイヌの少女:アシㇼパと共に金塊探しの旅へと。

が、金塊を探しているのは杉元達だけではなかった…。

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三つ巴の黄金争奪戦

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物語の軸となるのがアイヌが埋蔵していたと言われる金塊。

その量は75kg。

現代の価値ならばおよそ8億円相当の価値があります。

その金塊をアイヌから奪った男:のっぺらぼうは警察に捕まったもののその在りかは吐かない。

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その代わりに同房となった囚人たちの背中に入れ墨を掘り、それら全て繋ぎ合わせることで金塊の在りかが分かる暗号を潜ませていた。

そしてその囚人たちが脱獄。

その話を聞いた三陣営の争奪戦が始まる。

 

不死身の杉元&アイヌの少女アシㇼパ率いる主人公グループ

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殺してみろッ
俺は不死身の杉元だ

この物語の主人公となるのが元帝国陸軍に所属していた杉元佐一。

ちなみに名前は日露戦争に出征した作者の曽祖父に由来します。

日露戦争で活躍した戦闘力と強運、さらに軍医がさじを投げるほどの重傷を負っても翌日には戦線復帰していた驚異的な回復力から『不死身の杉元』と呼ばれた存在。

戦争後は退役し、好きな女性の病気を治すためにゴールドラッシュに湧く北海道に砂金採りにやってきたがその情報はすでに古かった。

そんな時に金塊の話を聞いたことで争奪戦に参加することになります。

もう一人の主人公的な存在であるヒロイン:アシㇼパは10代前半のアイヌの少女。

アイヌの文化・風習・料理に精通し、北海道の道案内や狩りなどの食料調達、それらを使った料理やアイヌ人とのやり取りで活躍。

本州生まれで北海道や森でのサバイバルに慣れていない杉元をサポートする存在。

この杉元&アシㇼパを中心とする主人公グループ主体が物語が進んでいきます。

 

鬼の副長率いる元新撰組&脱獄囚グループ

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いくつになっても男子は刀を振り回すのが好きだろう?

杉元たちと金塊を争うグループの一つが鬼の副長こと土方歳三(ひじかたとしぞう)率いる元新撰組&脱獄囚。

史実では明治2年(1869年)の箱館戦争にて戦死していますが、この作品では秘密裏に落ち延びていて監獄に幽閉されていたという設定。

この時代ではすでに70代のおじいちゃんですが、そんなことを微塵も感じさせない若々しさ。

カリスマ性はもちろん、剣術の腕も鈍っていない。

戦いとなれば、画像のように自ら剣をふるって切り込む鬼の顔は健在。

杉元たちを追いつつ、行く先々でそのカリスマ性を発揮して同志も増やしていく。

 

狂気と野心に満ちた鶴見率いる大日本帝国陸軍第七師団

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お前がいかに不死身で寿命のロウソクの火が消せぬというのなら
俺がロウソクを頭からぼりぼり齧って消してやる

北海道を手に入れる

私はお前のように勇猛な兵士が欲しい
我々と共に戦ってくれ

(断るなら)ロウソクボリボリしちゃおうか

もう一つのグループが当時最強と言われていた大日本帝国陸軍第七師団。

屯田兵を前身とした部隊で北海道旭川に本部を置く陸軍師団。

人間はもちろん、熊が相手でも怯まず、瀕死のダメージを受けても反撃を試みるなど個々の戦闘力も高い。

そんな第七師団を率いるのが鶴見中尉。

謀略と策謀に長けた野心家。

また、戦時中に受けた傷が元で画像のように額当てを装着し、頭にダメージを受けたことで狂気的な性格が目立つようになったと自分で語っている。

多大な犠牲を出した日露戦争の戦利の薄さに不満を抱き、埋蔵金を手に入れ最新の武器を揃え、北海道に軍事政権を興して戦友や戦死者遺族の窮状を救うのが目的。

狂気的でありながら私欲に走らないその姿から部下からの信頼は厚く、一部を除いて第七師団ではカリスマ的な存在です。

 

アニメ版と原作漫画を比較

  • 放送期間:2018年・全12話
  • アニメーション制作:ジェノスタジオ
  • スタッフ:難波日登志、高木登、大貫健一、末廣健一郎
  • キャスト:杉元佐一・小林親弘、アシㇼパ・白石晴香、白石由竹・伊藤健太郎、鶴見・大塚芳忠、尾形百之助・津田健次郎、土方歳三・中田譲治

アニメ版1期のストーリーは原作コミック7巻序盤(第70話)までを映像化。

ただし、アニメ1話の中に原作5話が使われていることもあり、回によってはエピソードが駆け足で消化されています。

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また、原作6巻中盤から終盤まで行われた尾形 VS 土方のバトルエピソード『茨戸宿場全面抗争』編は冒頭と終わり以外はカット。

こちらは15巻特装版に同梱されるDVD特典でアニメ化される形となっています。

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アニメはストーリーも絵柄も原作を忠実に再現。

そこまで大きな変化はありませんが、ヒグマを3Dで再現するなどの変更あり。

ヒグマ戦は他のバトルアクションアニメでも見られない独特の迫力がありますね。

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他にも作品の特徴ともなっているアシㇼパの変顔も再現。

こちらは動きと声が付いたことで原作以上に笑えますねw

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また、6巻のエピソード『殺人ホテルだよ全員集合!!(アニメ第11話)』ではよりドリフ感を出した演出がされ、ドリフ大爆笑のOPのパロディ動画(現在は削除されている)も作成されました(笑)

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ゴールデンカムイの独自評価・考察

ジャンルの宝石箱。

僕がゴールデンカムイで一番好きなところはここですね。

メインとなる金塊争奪戦の冒険バトルの他に、ゴールデンカムイでは狩猟グルメ・アイヌや明治時代の和人の暮らしなどの文化、土方歳三を登場させるなどの歴史のifを加えたロマン、それに加えて顔芸などの笑いも入ってきます。

しかも、狩猟グルメやアイヌ文化についてはこちらをメインにしても遜色ないレベルの濃さ。

今では様々な漫画やアニメで複数ジャンルは当たり前の時代。

が、これほど多ジャンルでここまで一つ一つが濃い作品はなかなかありませんね。

そんなゴールデンカムイの魅力をここからは一つ一つ触れていきます。

 

冒険バトル

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物語の軸となる金塊争奪戦による冒険バトル。

金塊の暗号が彫られた囚人たちの入れ墨を探して北海道を移動していく。

そして、それぞれの勢力が出会えば画像のようにバトルに発展する(時には交渉に入る場合も)

バトルは能力や魔法といったファンタジー色は一切なく、銃や剣、格闘術での戦闘がメインとなります。

なので、剣で突きさすなどのハードな描写も出てくるのでそういうのが苦手な人は要注意。

また、対人戦だけでなく熊などの獣との戦いもあるのがこの作品の特徴。

 

歴史ロマン

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明治時代を舞台とした歴史ロマン。

歴史好きな僕としてはここが一番の大好物。

土方歳三や新撰組が出てくるだけでここはポイント高いですね。

それに加えて画像の石川啄木のような実際にこの時代を生きていた有名人も出てくる。

史実でも石川啄木は1907年(明治40年)から北海道に住んでいます。

そして、その石川啄木と土方歳三が出会うわけですからね。

歴史好きにはたまらない夢が膨らむシチュエーションです。

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さらに石川啄木のような有名人だけでなく、画像の『蝮のお銀』など、一般的にはあまり知られていない本当にいるかどうかもよく分からないキャラなども出てくる。

この辺が本当にいるかどうか探すのも楽しいですよ。

ネットで探しただけでも主要人物を含め、モデルとなったであろう人物を何人かは見つけました。

 

狩猟グルメ

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ここは『グルメ漫画』を掲げるほどの本格っぷり。

アイヌ料理をメインに北海道に縁がある食材や料理が多く登場。

コミックス1冊につきグルメシーンは数度登場するほど。

食材をゲットする狩猟シーンから調理シーンまで細かい。

狩猟のやり方もアシㇼパが中心となってアイヌ式のあまり見られない方法で行うことが多い。

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もちろん、料理漫画には欠かせない食べたときのリアクションなどもバッチリと。

これらのシーンだけを切り取れば、料理・グルメ漫画としても十分に通用するレベルです。

アイヌ料理に関しては料理・グルメ漫画でもなかなか出て来ない珍しい料理。

また、杉元を通じて当時のアイヌ文化にはなかった味噌を加えるなど、創作性も加わっています。

 

アイヌ文化

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上の狩猟グルメでも出てきたアイヌ文化。

料理や狩りだけでなく、その他の文化も登場します。

アシㇼパの話や他のアイヌ人と出会った時に出てきたり、アイヌコタン(コタンは村を意味するアイヌ語)に訪れた際に出てきたりなどですね。

特にアイヌコタンを訪れた際はさまざまな風習や暮らしの描写あり。

作中では何度もアイヌコタンを訪れることになり、その度にさまざまな風習や文化と触れることになります。

 

笑い要素も意外と多い

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冒険バトルの部分が激しくシリアスなシーンが多い割に、意外と笑いの要素も多いのもゴールデンカムイの魅力。

笑いの軸となるのが脱獄王の異名を持つ『白石由竹(しらいしよしたけ)』

こちらは実在の脱獄囚であった白鳥由栄(しらとりよしえ)がモデル。

肝心な場面で失敗したり動物やヘビにかまれたりとギャグパートには欠かせない男。

だいぶ年下のアシㇼパからも役立たず扱いされるほど。

白石がいるといないとでは作品の和み度がかなり違う。

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また、何気にそのアシㇼパもギャグパートで活躍します。

それが画像の顔芸ですね。

美少女ヒロインとは思えない変顔を随所に見せてきます(笑)

この辺のギャップの大きさもゴールデンカムイの好きなところの一つ。

 

ゴールデンカムイのひとこと感想まとめ

ゴールデンカムイは一つ一つが濃い多ジャンルが詰め込まれた作品。
特にアイヌ関連は他の作品にあまりない希少ジャンル。

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