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志村、後ろー!から始まるSFサスペンス『刻刻(こっこく)』

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この作品を見ると志村、後ろー!と言いたくなるすやまたくじです。
今回はそんなSFサスペンスアニメ『刻刻(こっこく)』の感想レビュー評価・考察を。

動画解説:志村、後ろー!から始まるSFサスペンスアニメ『刻刻』(約13分)

刻刻とは?

  • ジャンル:SF、サスペンス
  • 放送期間:2018年・全12話
  • アニメーション制作:ジェノスタジオ
  • スタッフ:大橋誉志光、木村暢、梅津泰臣、日向正樹、未知瑠
  • キャスト:安済知佳、瀬戸麻沙美、山路和弘、辻谷耕史、郷田ほづみ
  • 原作:漫画・堀尾省太

誘拐から始まるSFサスペンス。

主人公の佑河樹里(ゆかわじゅり)は就職活動中の21歳。

隠居の祖父(じいさん)・無職の父:貴文・家族の稼ぎ頭である母・ニートの兄:翼・シングルマザーの姉:早苗・甥の真と共に貧乏ながらも平凡な暮らしを。

ある日、真が迎えに行った翼と共に誘拐されてしまう。

そんな真と翼の二人を助けるため、佑河家に代々伝わる止界術(しかいじゅつ)で時を止め、樹里・貴文・じいさんの三人で助けに行くことに。

それが罠だったことも知らず…。

 

時が止まった止界を舞台に繰り広げられる争奪戦

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こちらが時を止める止界術を使っている場面。

中央で触れている石を使って発動することができる。

さらに、術の発動中に石に触れたままでいると霊回忍(タマワニ)と融合することができ、他の人のように止界でも止者とならずに自由に行動できるようになります。

ちなみにタマワニは止界の自然霊で光っているクラゲみたいなもの、止界で止まっている人のことを止者と呼びます。

また、止界術は佑河家に代々伝わる術ですがその存在を知っているのはじいさんのみで、樹里はもちろん父親の貴文にも秘密とされていました。

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止界の様子はこんな感じ。

タワマニと融合していない人間はもちろん、動植物や無機物まで全てストップ。

この状態でも物や人に触れることはできるけど、動かすとそのままの状態で止まってしまいます。

例えば、水で顔を洗うとその水しぶきが空中に残ったままになる。

この止界を利用して樹里たちは真たちを救出に向かうことになりますが、それは止界術の石を奪おうと目論む実愛会(じつあいかい)に仕組まれた罠だった。

 

佑河家(主人公一家) VS 実愛会(宗教団体+雇われ組)

実愛会によって罠にハメられた佑河家。

刻刻は家族を取り戻し止界を脱出したい佑河家とそれを阻止し佑河家を抹殺した上で石を奪いたい実愛会との戦いとなります。

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あなたを手伝う。でもあなたがやった事は許さない

こちらが佑河家のメンバー(右上の女性は家族ではない)

女性1人・子供1人・おじいちゃん1人・おじさん1人・体力がないニート1人と戦力的にかなり心許ない。

が、主人公の樹里が21歳とは思えない肝っ玉が据わった性格でメンバーを引っ張っていく存在となります。

ちなみに母と姉(真の母親)は誘拐時に家におらずこの戦いには参戦していません。

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徐々に殺意を上げていくというのも難しいな。もっとイメージをはっきりと具体的に

こちらが実愛会のメンバー。

信者に加え、金で雇った荒事にも慣れたチンピラなどの外部の人間もプラス。

さらに、リーダーの佐河(さがわ、上画像の袴を着た人物)は非常に頭がキレる上に信者を躊躇なく実験材料にしたり殺意をコントロールできるなど性格も危険。

罠にハメられた状況的にも戦力的にも圧倒的に佑河家が不利な状態。

 

不利な佑河家には特殊能力あり

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数も質も有利なら実愛会の圧勝!・・・普通ならこうなりますが、佑河家の人間は止界内限定で使える特殊能力があり。

これで戦力差を調整しているのがこの作品のうまいところ。

また、その能力も強過ぎず弱過ぎないバランス感覚も絶妙ですね。

それにより常に緊張感がなくなりませんから。

そして、じいさん以外は止界の存在すら知らなかったのだから当然最初は特殊能力が使えません。

誰がどのタイミングでどんな能力を覚醒するかも刻刻の見所の一つ。

 

志村、後ろー!状態になる特殊ルールもあり

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佑河家の特殊能力に加え、止界内では現世にはいない特殊な存在とルールがある。

その一つが止界内で動けない止者に殺意を向けると管理人と呼ばれる存在が現れ、その人間を排除するというもの。

画像のような感じですね。

止者を殺そうとすると後ろから管理人が現れて、

志村、後ろー!

な危険な状態となってしまいます。

なので、止者を人質に取るといった行為も行えない。

 

刻刻の独自評価・考察

絶妙のバランスで構築されたSF世界で繰り広げられる人間サスペンスとドラマ。

それを構築しているのがSFの世界観と特殊なルール。

非日常でありながら日常の要素もしっかりと残している点が。

それによって、日常でも起こりえる人間サスペンスとドラマがより鮮明となっていますから。

ここからはそれらについて一つずつ解説していきます。

 

独特のルールと世界観のバランスが秀逸

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SFが面白いかどうかのキモは世界観と設定。

ここがイマイチだと他の部分が良くてもSFとしては面白くない!と言っても過言ではない。

刻刻はその世界観と設定が良かった。

時が止まった世界観はよくありますが、そこに特殊なルールが加わっている。

そのルール一つ一つは決して斬新というわけではないのですが、そのバランスがいいのですよね。

SF過ぎずかといってリアルベース過ぎないこの絶妙なバランスがこの作品の醍醐味でしょう。

 

SFサスペンス+人間の怖さ

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SF過ぎない世界観と設定にすることによって人間の狂気の部分がよりリアルに描かれた。

これがこの世界に入った人がバンバン超能力を使えるといったSFに寄り過ぎた世界観だとこうはならなかったでしょうね。

敵側にとって特殊なのはあくまで時間が止まった世界だけ。

で、画像のように時間が止まった世界で悪意がある人がどういった風に行動するかが生々しく描かれています。

それによりSFだけでなく人間の狂気というサスペンスでの緊張感も生まれました。

悪意がある人がタガが外れるとどうなるかといった。

日頃どれだけ法律という防壁で日常が守られているかが分かるシーンです。

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そして、野心や嫉妬心を持った人間がどんな考えに至り、どういった行動をするといった部分も。

共通の敵がいるからといって一致団結するとは限らない。

時を止めるという超常的な力が示されたことでそこに野心が生まれる。

さらに人間関係を怠ると不審が生まれ、そこから嫉妬が生まれる。

緊急時だからこそ、それぞれの人間性がモロに出てくる部分でもあります。

SFだけでなく、こういった人間サスペンスのエグイ部分も見逃せない。

 

家族の絆でホロリとさせる

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人間の狂気や野心、嫉妬といったエグイ部分を描きながらも家族愛や絆といったホロリとくるシーンも描かれている。

闇があれば光もある。

人間は決してどちらか一方だけではないと感じさせるシーンです。

最初は闇側に見えた人が光側のシーンを見せてくることもあれば、最初は光側に見えた人が闇側のシーンを見せてくることもある。

決して人間は画一的ではない。

その場、その状況によってどうとでも変わるということを見せつけるように。

 

スタイリッシュなOPと色気も追加されたED

OP(オープニングテーマ)とED(エンディングテーマ)が見応えがあるのも刻刻の魅力の一つ。

音楽に合わせて切り換わる絵がとってもスタイリッシュ。

これに関しては公式に動画が配信されているので実際に見た方が分かりやすいですね。

こちらがスタイリッシュなOP。

で、こちらがED。

EDはスタイリッシュさに加えてお色気もプラスされており、放送時にネットがちょいとざわつきました(笑)

 

原作マンガ版とアニメ版を比較

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  • 作者:堀尾省太
  • 掲載誌:講談社『月刊モーニングtwo』
  • 連載期間:2008年~2014年・全8巻

ここでは原作漫画とアニメの比較。

すでにマンガの連載が終了して少し経っているのと全8巻をアニメでは全12話でまとめることもあり、ストーリーの大筋は同じですが多少の変更が加えられています。

とはいえ、それ以上に変更されているのが一目で分かる絵柄ですね。

絵柄は原作をベースとしつつもかなりアレンジがされています。

また、主人公の樹里に関しては設定の変更も行われています。

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  • 年齢がマンガ版28歳からアニメでは21歳に
  • マンガ版では長女だったのがアニメでは次女に変更

それにより、ヘアバンドやエプロンといった落ち着いた雰囲気に見えるアイテムもなくなっていますね。

年齢を引き下げた理由はアニメのターゲット層が20才前後なのでそれに合わせて感情移入しやすいようにとのこと。

それに加えて、単純に若い方が人気が出やすいというのもあるでしょうね。

原作ファンの中にはそのままにして欲しかったという声もありましたが、エプロンをしてヘアバンドで髪を上げた所帯じみた樹里よりも新卒で若さ溢れるアニメ版の方が僕は好きですね。

絵柄も含めてこの変更は良かったなと。

 

刻刻のひとこと感想まとめ

刻刻は時が止まった世界で繰り広げられるSF展開と人間のサスペンスやドラマが見所の作品。

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